ローカルメールを外部に転送できなくて放置していたのを調べてみた。

持っているアドレスに手当たり次第にmailコマンドでメールを送ってみるがどこにも届かなかった。Exim4の設定はインターネットサイトになっているので問題ないがログ(Exim4は/var/log/exim4/mainlog)を見てみると"No route to host"と出ていた。そこで、プロバイダの規制がないか調べてみると原因はOP25B(Outbound Port 25 Blocking)ということがわかった。聞いたことはあったがそういうことだとは思わなかった。

プロバイダのメールサーバーを経由すればOP25Bを回避できるので、Debian標準のExim4で設定する。

Exim4の再設定

再設定コマンド

$ sudo dpkg-reconfigure exim4-config

ウィザードが表示される。メールサーバーとして使うつもりはないので必要な設定以外はデフォルトで進めていくことにする。

メール設定の一般的なタイプ
スマートホストでメール送信; SMTP または fetchmail で受信する
システムメール名
そのまま
入力側 SMTP 接続をリスンする IP アドレス
127.0.0.1 ; ::1
メールを受け取るその他の宛先
そのまま
メールをリレーするマシン
空欄
送出スマートホストの IP アドレスまたはホスト名
プロバイダのSMTPサーバーを指定
送出するメールでローカルメール名を隠しますか?
<いいえ>
DNS クエリの数を最小限に留めますか (ダイヤルオンデマンド)?
<いいえ>
ローカルメールの配送方式
/var/mail/ 内の mbox 形式
設定を小さなファイルに分割しますか?
<いいえ>

SMTP認証の設定

SMTP認証が必要なので設定する。

$ sudo vi /etc/exim4/passwd.client

例の通り追記する。

# Example:
### target.mail.server.example:login:password
プロバイダのSMTPサーバー:アカウント名:パスワード

eo光の場合

smtpauth.eonet.ne.jp:xxxx@****.eonet.ne.jp: password 

これでmailコマンドでメールが送れるようになった。

メールの転送設定

ローカルのメールサーバーは使わないのでメールを全部独自ドメインのgmailに転送する。

root(システム)

/etc/aliasesを編集する。最後の行のrootへのエイリアスに転送先メールアドレスを指定する。

$ sudo vi /etc/aliases
root: example@example.com

一般ユーザー

ホームディレクトリに.forwardという名前のファイルを作って、そこにメールアドレスを指定する。

$ vi ~/.forward
example@example.com

これでサーバーの通知メールなどが外部から受け取れるようになった。

10月 22nd, 2011

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